一方Googleは、実際のところ2つの主要オプションを提供している。「Gmail」「Google Docs」の消費者向け無料版と、「Google Apps」として知られる有料版だ。Google Appsの料金は従業員1人当たり年間50ドル。両社ともに、教育市場と非営利市場向けのオプションも用意している。
よかったのは、従業員たちは2011年まで、こうした無数のオプションに頭を悩ませる必要がないことかもしれない。Microsoftは2011年のある時期に完成版をリリースするとしているが、Capossela氏はそれ以上の詳細を明かすことを控えた。
現在のところ、Office 365は限定ベータテストに参加予定の数千社の企業に対してのみ提供されている。Microsoftは2011年に同サービスの完成版をリリースする前に、このベータテストの規模を拡大する予定だ。しかし、Capossela氏によると、このベータテストは同社がOfficeや「Windows」の新版で実施するパブリックテストと比べると、はるかに規模の小さいものになるという。
「サービスの運営はこれまでとは異なる分野だ。したがって、ベータテストはそれほど広範なものにはならないだろう。現時点で2000〜3000社から開始し、規模を拡大していく予定だ」(Capossela氏)
ワシントン州シアトル郊外のウッジンビルにあるレストランHerbfarm Restaurantも、Office 365の初期の顧客になる予定だ。同社は既にホスト型Exchangeを使用して電子メールを処理している。Thomas Chambers氏は、客との関係の監督に加えてテクノロジ管理業務も担当しているが、ホスト型Exchangeへ移行したことで、顧客関係の業務により多くの時間を費やせるようになったという。
Chambers氏の勤務時間のうち、レストランのテクノロジに関する仕事が4分の1か3分の1程度を占めるのが理想だが、ホスト型のExchangeへ移行する直前には、コンピュータ問題への対応が勤務時間の半分も占めていたと同氏は語る。
「サーバが少し老朽化したことで、Exchangeサーバも動作が遅くなり始めていた。わたしは、そのExchangeサーバの管理にあまりにも多くの時間を費やすようになった。その作業がわたしの生活から時間を奪っていた」(Chambers氏)
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