「Wi-Fiなし」という大きな不足のほかに、Reader Pocket Editionはまた、オーディオの再生とストレージの拡張性も欠いている。この2つの機能が欲しい場合、上位機種の「Sony Reader Touch Edition PRS-650」(230ドル)にする必要がある。このモデルは、前機種と同様に、より大型の6インチディスプレイを搭載し、SDカードとMemory Stick Duoの拡張スロット、オーディオファイルの再生機能が付いている。しかし、同機種もWi-Fiと3Gワイヤレス接続は備えていない。ソニーは2010年中に「Reader Daily Edition PRS-950」(300ドル)をリリースする予定となっている。縦長の7インチディスプレイに加え、同モデルにはWi-Fiと3Gワイヤレス接続が搭載されている。そのため、書籍を購入するためにPCに接続する必要がない。それにしても、われわれはソニーがReader用に基本的なケースぐらい付属してくれればと願っている。しかし、アクセサリで2種類のケースを入手することができる。1つはバインダー型の標準的な外見のケースで、もう1つはスイング式のアームライトが付いたケース(単4電池が必要)となっている。
結局のところ、刷新されたReader Pocket Editionには実際に多くの良い点があり、結論としては、この電子書籍端末のインターフェースを次のレベルに押し上げたソニーを賞賛を送りたい(KindleとNOOKにもこのタッチスクリーンが搭載されればいいのだが)。しかし、PRS-350にはワイヤレス接続がない一方で、ワイヤレス接続を搭載する申し分のない電子書籍端末よりも価格が若干高いという点で実に残念である。
電子書籍端末をコンピュータに接続してからコンテンツを入手し、転送することを気にしないユーザーであれば、この点を見逃すこともできるだろう。ソニーによると、欧州とその他の一部の国では、ワイヤレスであることにそれほど重きを置いていないという。しかし、もしソニーが米国でAmazonやBarnes & Nobleと張り合うつもりであるのであれば、エントリーモデルであっても同社のすべての電子書籍端末にワイヤレスを搭載する手段を検討する必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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