確かに、このタッチスクリーンはiPhoneやiPadのものほど応答が速いとは言えないが、従来世代のものに比べればはるかに応答性が高い。タッチスクリーン式のインターフェースは電子書籍端末には理想的で、これによってデザイナーはボタンを省くことができ、デバイスのサイズを画面自体よりも少し大きいだけというサイズまで小型化することができる。同梱されているスタイラスで文章をマーキングしたり、メモを書き込むこともできるし(仮想キーボードを使うことも、スタイラスで書き込むこともできる)、指でこすってページをめくることもできる(動作は前機種よりも高速になっている)。また、単語をダブルタップすれば、組み込み辞書の定義が表示されるという機能も気に入った(Sony Readerは、一度引いた単語を記録しており、これもなかなかいい)。
PRS-350の主な仕様は次の通りだ。
上記のリストからわかるとおり、この機能リストには大きな欠落が1つある。それがワイヤレス接続だ。KindleやNOOKのWi-Fiモデルは150ドル以下であり、しかもそれらのモデルの画面は6インチとさらに大きいことを考えると、この欠落は少し奇妙に思えるかも知れない。ソニーは同水準の値段で利益を上げられる(あるいは損が出ない)、Wi-Fi機能付きのPRS-350を作れなかったということかもしれない。タッチスクリーン式インターフェースがより高く付くことは明白だが、ソニーがWi-Fi機能を持たせられなかったのは、あまりにも残念なことだ。
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