日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は9月30日、ノートPCの新ブランド「HP ENVY14 Beats Edition」など個人向けPCの2010年冬モデルを、9月30日より順次発売開始すると発表した。
2010年冬モデルで最も力を入れているのが、日本で初めて展開する個人向けノートPCの最上位ブランド「ENVY」シリーズだ。ENVYは、羨望という意味を持つ。「エンドユーザーに憧れてもらえるブランドに育てていきたい」としている。この製品は、ヒップホップミュージシャンのDr. Dre(ドクタ・ドレー)がプロデュースする「Beats Audio」のシグネチャーモデル。
HPとDr.Dreとの共同開発により、迫力のある重低音とクリアなサウンドが楽しめるという。また、黒を基調としたマグネシウム合金製のトップカバーに赤の「Beats」ロゴやマットな質感で滑りにくいパームレスト、底部のラバーコーティング、キーボードが赤く浮き上がるバックライトなど、デザイン面にも力を入れている。
音質の良さを客観的に評価してもらったとし、発表会には音声や音響に関する鑑定と研究開発を行っている日本音響研究所所長の鈴木松美氏が登壇した。「ノートPCでは、低音と高音をいかに再生できるかが、良い音の定義」という。
HP ENVY14 Beats Editionと「HP Pavilion Notebook PC dv6a」を比較したところ、平均で4dB高い音が出たという。HP ENVY14 Beats Editionの音響特性として、高音域がフラットで音圧が高いこと、筐体の素材により振動を抑えてゆがみのない音を出力できることなどから、DVD鑑賞や音楽鑑賞などに向いていると解説した。鈴木氏は、「音がいいので驚いた。音を扱う者にとって嬉しいPCができた。明日にでも買おうかと思っている」と絶賛した。
スペックは、オリジナルモデル(量販店モデル)にインテルCore i5-460M、4Gバイトメモリ、640GバイトのHDD、DVDスーパーマルチドライブを採用。発売は10月7日以降で、価格は13万円前後の見通し。HP Directplusモデル(直販モデル)は、インテルCore i7-720QM、4Gバイトメモリ、1テラバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブを搭載。発売は9月30日で、13万9650円〜としている。重さはいずれも2.62kg。バッテリ駆動時間は最長約6時間で、ボディ底面に取り付けられるオプションのスリムバッテリを使うと、最長13時間駆動が可能になるという。
ミニノートPC「HP Mini 210-2000」はデザインを一新し、CPUにデュアルコアプロセッサ「インテル Atom N550」を搭載するなどパワーアップした。高解像度(1366×768ドット)のディスプレイを搭載し、駆動時間は標準バッテリで10時間。厚さは最薄部22.8mmで、重さは1.38kg。発売は9月30日で、価格は4万9980円〜。
このほかにノートPCとしては、基本性能を強化した「HP Pavilionシリーズ」5機種(5万9850円〜)、「G62」(6万円前後〜)を発表している。
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