ストレージ企業3PARをめぐる争奪戦でHewlett-Packard(HP)は米国時間9月2日、同社の提示した1株あたり33ドル(総額約24億ドル)を上回る金額で対抗することをDellが辞退したため、HPが正式に3PARを買収することで両社が合意したと発表した。
1株あたり18ドルから始まった3PARをめぐる激しい買収合戦は、Dellが発表した買収断念の声明で幕を下ろした。Dellは声明で3PARから7200万ドルの違約金を受け取る権利があると述べている。また、Dellの最終的な提示額が1株あたり32ドルだったことも明らかにした。
3PARをめぐる争奪戦は、DellとHPという、激しく競い合うライバル同士の敵対意識を反映したもので、買収の対象となるエンタープライズストレージ企業がそう多くないという事実も浮き彫りにした。
この日3PARは、HPによる発表に先立ち、Dellが1株あたり32ドルを提示したのを受けてHPが提示額を1株あたり33ドル(総額約24億ドル)に引き上げたことを明らかにしていた。3PARはHPの提案の方が優れていると判断した。1株あたり32ドルというDellの提示額は、HPの提示していた1株あたり30ドルに対抗するものだった。Dellはまた、契約解除時の手数料を見直し、9200万ドルにすることを提案していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果