Techcrunchによると、Facebookは既に各地方の企業に対して、Facebook Placesのローンチを通知しているという。多くの企業は既に「Facebook Page」の作成に時間を投資している。そして、混乱を避けるために、PageとPlaceの統合を促されているケースもある。
Googleは間違いなくFacebookの意図に気づいている。Googleは米国時間8月19日(このタイミングは完全な偶然だと同社関係者は主張した)、ブログ記事を投稿し、月間1億人のユーザーがGoogleの「Maps for Mobile」製品を使用していると宣言した。さらに、企業の経営者に対して、「Google Mapsの無料の『Place Page』と、最もユーザーの多いモバイル『アプリ』であるGoogle検索に登録して、多くの人々から見つけてもらいやすくする」よう呼びかけた。
これは、米国のインターネットユーザーがよくアクセスするサイトの上位5位に入っているFacebookとGoogleが以前よりも激しくぶつかり合っていることを示す兆候の1つにすぎない。Facebookを動かしている人々にGoogleの元従業員が多いことに加えて、ソーシャルメディアがインターネット上のさまざまな場所にアクセスする重要な手段として台頭してきたことも、両社が衝突している理由だ。インターネット上のナビゲーションは何年もの間、Googleと同義語のようなタスクだった。
Googleはソーシャルメディアで成功を収められずにいる。しかし、報道によると、Googleは2010年、この問題に以前よりも大きな関心を向けており、これまでで最も野心的なサービスをローンチする準備を進めているという。コンピュータが提供するオンライン情報の分野で誰もが認めるリーダーとなったGoogleは、インターネットユーザーが友達や同僚の提供する情報を効率的に発見できるようにするシステムを開発できないでいる。そして、それはFacebookが秀でている分野だ。
Facebookがローカルデータベースを拡張するのには、しばらく時間がかかるだろう。そして、Facebook Placesがユーザーにどの程度受け入れられるのかはまだ分からない。プライバシーに関する懸念が再び頭をもたげてきた場合を考えると、それはなおさら不確かだ。
しかし、Facebookが今回の発表によってFoursquareやGowallaのような小規模サービスを押しつぶしているとの意見が多く出ているにもかかわらず、Facebookの声明やGoogleの反応から判断すると、この勝負に非常に大きなものがかかっているのは明白だ。Facebookは人々が情報を発見する方法を再定義し、その情報と一緒に自らのメッセージを発信することを望む大企業から利益を得ることに少しずつ取り組んでいる。これまで、それはGoogleの得意分野だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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