富士通は8月19日、北海道白老町役場と共同で携帯電話「らくらくホン」を使った高齢者向け生活支援サービスを提供すると発表した。8月23日にコンタクトセンターシステムの運用を開始する。
今回のサービスでは、白老町に住む独り暮らしの高齢者を中心にらくらくホン60台を無料で配布する。端末には「よやく(予約)」「そうだん(相談)」「きんきゅう(緊急)」の各ボタンが搭載されており、ボタンを押すと地域の支援ボランティアに相談したり、位置情報を付与して119番通報したりできる。通話料などは自己負担となる。
また、端末に内蔵されている歩数計のデータは、1日1回コンタクトセンターに自動送信される。これにより、たとえば特定の場所から高齢者が動いていないといった事態が検知された場合、GPSを使って位置情報を把握し安否確認がとれるという。
コンタクトセンターでは、あらかじめ登録した携帯電話からの音声通話やメール、自動連絡を受信し、支援ボランティアの個人電話や消防署に転送する。特定の場所にオペレーターを待機させる必要がなく、支援者の負荷を軽減するとともに、コールセンター設置による設備コストなどが不要になるとしている。
富士通によると今回の事業費は7000万円。総務省の平成21年度「地域情報通信技術利活用推進交付金」の予算に計上されているという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?