「Appleはタブレットへのタッチ入力や(バーチャル)キーボードがどう違うかを理解し、独特のユーザーインターフェースがどのようなものかを考えてきた。Googleは同じことをするべきだ」。Altimeter GroupのアナリストMichael Gartenberg氏はこのように語る。
「Windows 7」もタブレットで同じ問題を抱えている。HPやASUSなどのメーカーは、Windows 7をタッチスクリーンタブレットで採用すると話してきたが、同OSはタッチ入力に最適化されていない。例えばIDCは、iPadの競合製品としてWindows 7を数に含めてさえいない。また、新しい「Windows Embedded Compact 7」バージョンがタブレット向けになる可能性はあるが、独自のビルトインのアプリケーションストアがない。その点は非常に厳しい。
Googleやハードウェアメーカーからの支配をあまり受けない、iPadに対抗できるヒット製品を作り上げるには、アプリケーションデベロッパーを引き入れることが重要なポイントだ。Appleにとって、「iPhone」やひいてはiPadの爆発的ヒットの前触れだったのは、アプリケーションの個人デベロッパーを味方につけ、手放さないようにできたことだった。Appleの「App Store」には現在22万5000本のアプリケーションがある。この種のサービスとしては最多だ。モバイルコンピューティング市場に対するiPhoneの影響力が本当の意味で確立されたのは、App Storeのアプリケーション数が爆発的に増加してからだ。
アプリケーションデベロッパーがAndroidプラットフォームに移ってくるにつれて、Androidは勢いを増している(Appleはそのことを十分に良くわかっている)。しかし、その同じデベロッパーに、開発した10万本のアプリケーションをタブレット向けに最適化させるというのは、また別の課題だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?