では木箱を開けてみよう。もちろん丁重に両手を使って開けなくてはならない。片手でテキトーに、なんて罰が当たってしまうかもしれないではないか。手前の止め具を上げ、蓋をゆっくりと開けてみればそこには黄金色の物体が鎮座しているのである。これは一体何なのだろう?何らかの仏具?いやいや、これはケータイのはず、ケータイなのである。でもこんな金ピカで美しく彫刻というか模様があしらわれたケータイなんて今まであっただろうか?
さっそく本体を取り出してみると、まるで金属製であるかのようにずしりとした重量を感じる。これは適当に見た目だけをそれっぽくした製品ではなく、仏様と共に使うことを考えてきちんと作っているのだろう。なお上部にはストラップホールがあるが、ここには数珠のストラップなどをつけるのがいいだろう。トンデモケータイなんだけど、手に持った瞬間に「こいつはタダの安物ではない、本物だ」なんて感じさせるとはすばらしいぞ!
そして背面の電池カバー部分には翡翠(ひすい)が埋め込まれている。もちろんさすがに本物じゃなくイミテーションだけどね、ワンポイントの緑がこれまた重厚感をうまく出しているといえるだろう。そして電池カバーをはずせばやってくれます!電池ラベルもきちんと仏教しております!こーゆー細かいところまでこだわりのある製品ってこの後も何があるんだろう、って期待できるんだよね。
そして電池をはずせばトンデモケータイ標準のDual SIMカードスロットがある。なお製品名がようやく判明。小さく貼られたラベルには「禅机 168」とある。「机」は簡体字中国語で、日本語ならば「機」、そして「機」と一言で書いてあるのは「手機」すなわち「ケータイ」の略である。そう、このケータイの製品名は「禅ケータイ168」ということなのだ。
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