「デスクトップ用スタンドアロン分野では、NVIDIAにはDX-11(DirectX 11)のハイエンド製品があるが、市場シェアの大半はローエンドとミッドレンジの製品で決まるもので、AMDは第1四半期にすでにローエンドとミッドレンジの製品(DirectX 11)を発表している。NVIDIAのローエンドとミッドレンジの製品はまだ出ていない。この四半期に発売予定だ」とMcCarron氏は言う。DirectX 11は「Windows 7」で特定のマルチメディアとゲーム中心の操作をスピードアップするために使用されるグラフィックステクノロジだ。
「もう1つ、現在進行中の動きで、十分な注意を向けられていないものがある。それはモバイル用スタンドアロングラフィックスのノートPCへの搭載率が急上昇していることだ。CPU統合グラフィックスが登場したにもかかわらず、この市場が成長していることが重要だ。これはNVIDIAにとってはチャンスだ」(McCarron氏)
言うまでもないことだが、過去数年間、AMDとNVIDIAの間で四半期ごとあるいは年ごとに市場シェアが大きく移り変わってきたことからわかるように、PCメーカーはグラフィックスチップについて非常に移り気であることが知られている。今回はAMDが市場のスイートスポットに当てたが、次の四半期か次の年にはNVIDIAが巻き返すかもしれない。
「市場シェアのこのようなピンポンゲームは過去に数回起こっている」(McCarron氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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