「Office 2010」の一般販売が始まった。ボリュームライセンスに続き、(少なくとも「Office Starter」の形で)多くの新規PCへのインストールも始まっている。だが、まだ提供されていない補完的な技術がいくつかある。
約束された機能の一部がまだ揃っていないことをMicrosoft自身も認めている無償版「Office Web Apps」のことではなく、消費者および小規模企業ユーザーが享受するそのほかの関連技術についてである。
その1つが、「Outlook Social Connector」のFacebookプラグインだ。Microsoftの関係者は、2010年2月に同プラグインを発表した際、2010年前半に利用可能になると述べていた。7月になり、2010年後半に突入してまだ数日ではあるが、(広報担当者から)入手できた情報といえば、このFacebookプラグインは後半に登場するということのみだ。
Outlook Social ConnectorのWindows Liveプラグインも、まだ提供されていないようだ。Microsoftは、「Windows Live Wave 4」の正式版--うわさでは2010年秋の予定--の公開を待って、このプラグインを提供するつもりかもしれない。
未提供機能としてもう1つ挙げられるのが、「Business Contact Manager(BCM)」だ。この機能は現在、Office 2010のボリュームライセンスユーザーのみに利用可能となっている。
筆者のもとには、複数の読者からBCMの提供が限定されていることに関する苦情が寄せられている。以下に引用する読者からのコメントはその1つで、この機能をいかに必要としているかを強く訴えかけている。
わたしのような一介のオペレーターにとって、最新の(Office 2010)スイートで--断トツで!--最も注目している要素は、Business Contact Managerの一新だ。MicrosoftはOffice 2010で、BCMをそれほど利便性が高くない機能から、洗練されたインターフェースを持つ価値のある機能に生まれ変わらせており、これは2010にアップグレードするのに十分すぎる理由となっている。しかし、どういうわけか、Business Contact Manager--小企業やベンチャー企業に最適な機能に見えるのだが--は、Microsoftと契約しているボリュームライセンスユーザーにしか提供されていない。このように、BCMはその機能を必要とし、実際に利用する人には提供されていないのだ。
Microsoftの広報担当者もこれを認め、「Business Contact Managerは現在、ボリュームライセンス顧客のみに提供されている」と述べる。そして、「ボリュームライセンス顧客以外に同機能を提供する計画を固めているところだ」と続けるが、その時期については明確にしなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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