Jobs氏は「われわれと競争することを決めたのはGoogleの方だ。そして、Googleは実際にそうしている」と述べ、主に携帯電話ビジネスのことを言っていると説明した。「Chrome OS」については、「Chromeは、まだしっかりしたものになっていない」とした。
Googleとの「プラットフォーム戦争」に直面しているのかという質問には、そういう考え方はしていないと答えた。
「Microsoftとプラットフォーム戦争をしたと思ったことはない。もしかしたら、われわれが負けたのはそのせいかもしれない」とJobs氏は述べる。そうではなく、Appleはただ最高の製品を作ることに注力しているという。
Googleとの競争については、それを始めたのはGoogleであってAppleではないとしている。
「Googleはわれわれと競争することを決めたが、われわれは検索ビジネスに参入していない」(Jobs氏)
GoogleのCEOであるEric Schmidt氏から連絡があったかと聞かれると、「ない。Googleはわれわれとの競争を始めて、その競争はどんどん激しくなった」と答えた。
Job氏は「(消費者市場では)誰もが自分自身のために意思表示をする。十分な数の消費者が賛成してくれれば、われわれは朝から働くようになる」と述べた。しかし、企業ではそれほどではないと言う。企業では、製品を使う人と、どの製品を使うかを選ぶ人は同じではなく、Jobs氏によれば、購入の決定をする人々が「混乱していることがある」という。
Jobs氏は、Appleは今もまだリソースに限りがある企業であるため、衰退しつつあるテクノロジではなく「成長段階」にあるテクノロジを選択することで、そのエネルギーを集約させることにしていると述べる。
「われわれは、乗る馬を非常に慎重に選ぶことで、成功してきた」(Jobs氏)
Jobs氏は、「iMac」にフロッピードライブを搭載しなかったことなど、Appleの過去の方策に触れた。
同氏は「賢い選択をすれば、相当な手間を減らせる」と語り、Appleが単に問題ないというレベルではなく、素晴らしいものを作り出せるのはそれが理由だとした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果