米国時間6月1日、D: All Things Digitalカンファレンスがカリフォルニア州のランチョ・パロス・ベルデスで開催された。開催初日には、Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏がゲストとして登場し、ホスト役のKara Swisher氏とWalt Mossberg氏からの質問に答えた。
Flashとの争いについてJobs氏は、「われわれは、Flashのことで争おうと思って始めたわけではない。単に、技術的な決断をしただけだ。Adobeには、これくらい早く動作する物があればまた来て、教えてほしいと伝えた。そして、iPhoneをFlashなしで出荷を開始した。iPadまではAdobeがうるさく言うことはなかった。彼らの製品の1つをわれわれのプラットフォームに使わないよう決めただけだ」と答えている。
また、バーで見つかったiPhoneについては、「捜査が現在進行している」とJobs氏は述べた。無線製品を作るのを研究所内だけで済ませることはできない。そのため、Appleは一部を外に持ち出した。「デバイスをバーで落としたのか、それとも鞄から盗まれたのかという議論がある」。すごい話だ、とJobs氏。「盗みあり。盗品の購入あり。強要あり。誰か映画を作るべきだ」
さらに、電話の方がタブレットより先だった理由について、「実は、タブレットが実際には先だった。タイプ入力可能なマルチタッチディスプレイというアイデアを持った。6カ月後、電話を受け、そのディスプレイのプロトタイプを見た。2000年代前半だった。AppleでUI担当者にそれを渡したら、惰性スクロールなどが使えるようになった。それで、これで電話が作れると思った。タブレットを棚上げしたのだが、それは、電話の方がより重要だからだ。一息ついた頃、何か別のものが出来ると思い、タブレットを持ち出した」と語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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