複数の音楽業界筋が米CNETに語ったところでは、米司法省(DOJ)の調査員が、少なくとも3週間前から、Appleのデジタル音楽に関する商行為について事情聴取を始めているという。
DOJの調査員は、レコード会社やデジタル音楽ストアの数多くの幹部に事情を聴いており、この件に詳しい人物によると、調査員の関心は明らかに、Appleが反競争的な戦術をとってきたかどうかを知ることだという。この情報筋は、DOJの調査は実情調査の段階でしかなく、調査員が不正行為を特定したり、Appleに対して訴えを起こそうとしたりしている兆候はないと話している。
Appleと米司法省の関係者に取材を申し込んだが、回答は得られなかった。
本稿執筆時点で、今回の調査について以下のことが分かっている。
少しだけ例を挙げてみよう。大手レーベルは楽曲やアルバムにさまざまな値段をつけたいと思っていたが、Appleは何年にもわたって抵抗した。2005年、音楽業界の幹部が楽曲の値上げを検討したとき、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は、大手レコード会社は「強欲になっている」と言った。2009年、Appleはついに、レーベル各社が楽曲の価格を多少調整できるようにした。
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