「iTunes Store」などのデジタルダウンロードの興隆に直面し、約20年の歴史を持つ音楽CDがゆっくりと姿を消しつつある。
NPD Groupが米国時間8月18日に発表したレポートによれば、iTunesで購入される曲は今や、米国の音楽市場(物理的形式とデジタル形式の両方)全体の25%を占めるという。しかし、CDは依然として音楽ファンにとって最も人気の高い形式で、2009年上半期には65%の市場シェアを獲得している。
NPDによれば、デジタル音楽のダウンロードは近年急増しており、市場全体に占めるシェアは2007年の20%、2008年の30%に対し、2009年上半期には35%に達したという。
2009年上半期において、デジタル音楽部門全体のうちiTunesは単独で69%のシェアを獲得し、2位で8%を占めるAmazon.comに大差をつけた。
NPD Groupのエンターテインメント業界担当アナリストであるRuss Crupnick氏は、「合法的なデジタル音楽ダウンロードの成長と、この市場を握ることにおけるAppleの成功により、小売音楽分野でのiTunesの総合力が増してきている」と述べた。
とはいえ、CDもまだ売れている。NPDによれば、CD小売業者のうち、Wal-Martが物理的形式の音楽市場で20%のシェアを握って首位に立っているという。Best Buyは16%のシェアを獲得し、続いてTargetとAmazon.comがそれぞれ10%となっている。
それでもなお、CDの時代は終焉を迎えつつあるようだ。
「デジタル音楽への注目と、物理的製品の小売市場の縮小を考えると、CDが依然として支配的な音楽提供形式であることに多くの人が驚いている。だが、デジタル音楽の売り上げが15%ないし20%で成長する一方、CDはこれと同じ割合で減少しており、デジタル音楽の売り上げは2010年末までにCDの売り上げとほぼ同程度になるだろう」(Crupnick氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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