通常は、Googleのトップページには2つのシンプルなボタンが表示されている。正式なキーワード検索のボタンと、有名な「I'm Feeling Lucky」ボタンだ。後者のボタンは、キーワードに基づいて1件の結果をピックアップして表示する。
パックマンプロジェクトでは、この「I'm Feeling Lucky」ボタンが「Insert coin」(硬貨を投入)ボタンに変えられた。このボタンは、長年の間、数え切れないほどの子どもたちが膨大な数の硬貨を注ぎ込んできた投入口を連想させる。
同様に、Googleチームは、パックマンゲームをオリジナルに忠実なものにしようとするなら、1度に2人でプレイできるようにする必要があると判断した。よって、1人のプレーヤーが、いわば「硬貨を1枚投入」し、2回クリックすると、2人用のゲームとなる。その場合、プレーヤーの1人はパックマン、もう1人はミズ・パックマンとなり、2人ともが同じ画面で同時に、1つのキーボードを使ってプレイすることになる。
最終的に、Googleチームは、史上最もよく知られ認められたゲームの1つを再構築することに多大な労力を注ぎ込んだ。パックマンは、誕生から30年たっているゲームとしては、際立って根強い人気を保っており、今も大衆文化に根付いている。
これほど長い時を経てもなお人気を維持しているものであるから、Googleチームがパックマンプロジェクトに対するアプローチで新境地を開こうとするのも頷ける。それでいて同社は、単にナムコからコードを取得するのではなく、Google独自のやり方で進めることを選んだ。
「Googleでのほかのすべてのことと同じやり方をしたかった。つまり、最新のウェブテクノロジを使うというやり方だ。だからわれわれは一から作り上げた」(Wichary氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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