カリフォルニア州サンブルーノ発--YouTubeは米国時間3月31日、新しいデザインをロールアウトしている。
YouTubeのビデオページのデザイン変更は、1月後半からユーザー向けにベータテストが実施されていたものの、3月31日中に全ユーザー向けに新デザインの公開が完了する予定である。より整ったデザインは、ユーザーフィードバックおよびテストに基づいて簡略化を図りつつ、ユーザーのサイト滞在時間を延ばす目的で実施された大規模な変更計画の一環である。
YouTubeの本社がある当地で実施された報道向けイベント「blogger breakfast」において、YouTubeのユーザーインタフェース(UI)デザイナーであるJulian Frumar氏は、これまで長年に渡って加えられてきた追加機能により、同サイトはとにかく本来の期待されていた動作とは異なる状態になってしまっていたと語った。ページの表示速度を落とし、ユーザーを圧倒しかねない、非常に多くのものがスクリーン上に表示されていた。つまり、YouTubeは膨れ上がってしまっていたのである。
他の問題点としては、YouTubeには異なる2つのユーザーグループが存在するという現象が挙げられる。単純な動画中心のエクスペリエンスを望む人々と、まるで「飛行機のコックピットさながらに」リンクやボタン、ノブなどがそろっていることを望む人々である。新デザインは、この両方のユーザーグループの要望に応えつつ、新たにYouTubeを訪れる人々を圧倒させることがないページを目指して、外観全体に調整を加えている。
しかしながら、今回のデザイン変更は、単に視聴ユーザー向けだけではなく、コンテンツ所有者に向けても調整が図られている。動画所有者が、他にも動画を作成した場合に、無数のサムネイルやリンクでページ横を占有することなく、現在はページトップに表示されるようになっている。また、YouTubeは、コンテンツ所有者向けにプロフィール画像やロゴが各ビデオプレーヤーの上部に表示されるブランディングの追加を可能にしており、ユーザーがコンテンツオーナーのチャンネルページから動画を見ていなくても反映されるようになった。同社は、この新機能がサブスクリプションの増加につながり、視聴ユーザーは、より動画の作成者を意識しやすくなると期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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