iPadは多くの点で、これまでになかったタイプの製品の1つだ。そのため、単純に比較するのは難しい。ハイエンドのスマートフォンと比較する場合、iPadは音声通話やテキストメッセージ向けに設計されていない(ただし、この制限を回避できるアプリケーションは存在する)ということを知っておくべきだ。もっと重要なのは、iPadには写真や動画を撮影するためのカメラが内蔵されていないことだ。
ローエンドのノートPCやネットブックと比較した場合、iPadは一般的なフル機能アプリケーション(「Microsoft Word」など)を実行したり、複数のアプリケーションを同時に使用したりすることができない。USB、SD、VGA、LANといった標準的な入出力ポートも備わっていないが、これに対処するアダプタはいくつかある。iPadは、多くの人気ウェブサイト上でコンテンツを視聴する際に必要なAdobe SystemsのメディアフォーマットFlashをサポートしておらず、批評家は決まってこのことを指摘する。統合されたハードウェアキーボードや高解像度の映像出力がないことも、ノートPCと比較した場合の不満点としてよく挙げられる。
最後に、専用の電子書籍端末(Amazonの「Kindle」やBarnes & Nobleの「nook」など)と比較した場合、iPadの反射ガラスのフロントパネルとバックライト式カラーLCDスクリーンはほぼ間違いなく、反射光を利用するノングレアの電子インクディスプレイよりも、目に負担がかかるだろう。
iPadには2種類のバージョンがある。Appleは3月5日、米国ではWi-Fiバージョンを4月3日に発売し、Wi-Fiと3Gに対応するバージョンを4月中に発売すると発表した。いずれのバージョンも4月下旬にオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、スイス、英国で販売が開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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