Appleは米国時間1月27日、サンフランシスコの中心街に位置するYerba Buena Center for the Artsで開催の招待制イベントで、ついに同社のタブレットコンピュータ「iPad」を発表した。Appleの「iPod touch」を大きくしたような外観で、2〜3カ月以内に発売される予定だ。価格は499ドルから。
ここでは、発表内容すべての概要と、それがなぜ重要なのかを紹介する。
Appleが発表したiPadはうわさ通り、大きな「iPhone」かiPod touchのように見えるデバイスだ。9.7インチLCDタッチスクリーンディスプレイを備えており、これにはiPhoneや同社の「Magic Mouse」、ノートブックのトラックパッドで使われているのと同じマルチタッチ技術が使われている。また、「iMac」の最新モデルで登場したのと同じIn-Plane Switching(IPS)ディスプレイ技術も採用している。
iPadは、iPhoneやiPodと同様、オンスクリーンQWERTYキーボードを使用して指先で操作できるOSを搭載し、デバイスが縦向きか横向きかを検知できる加速度計を備える。30ピンのドックコネクタ、内蔵Wi-Fi機能、OSのメイン画面に一気に戻ることができるホームボタンも備えている。さらにiPhoneと同じように、ボリュームボタンとミュートボタンもある。
スクリーンが大きくなったのに加えて、1GHzのApple製カスタムチップ(2008年に同社が買収したP.A. Semiによるもの)を搭載している。Appleによれば、iPadはビデオを10時間再生できるという。iPod touchより約4時間長く、最新世代のiPhoneと同じだ。したがって、スタンバイ状態でのバッテリ寿命は「1カ月」ということになる。iPadの容量には16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトがあり、価格はそれぞれ499ドル、599ドル、699ドルだ。ただし、これはすべて、Wi-Fiのみが搭載されたモデルの価格だ。Appleはさらに、Wi-Fiと3Gワイヤレスモデムの両方が内蔵されたモデルを発売する予定。3GサービスはAT&Tが提供し、これを利用したいiPadユーザーは、月額15ドルの250Mバイトデータプランか、月額29.99ドルの無制限プランのどちらかを選べる。3Gモデルでは本体の価格も上がり、629ドル(16Gバイト)、729ドル(32Gバイト)、829ドル(64Gバイト)となる。
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