そう遠くない将来、誰かがインターネット上に置いたものを、どんなものでも数秒以内にGoogleで見つけられるようになるだろう。うまくいけば、役に立つことさえあるかもしれない。
Googleにリアルタイム検索が登場した。同社はここ数カ月間、最近ではTwitterの「消火ホース」から出てくるようなデータにアクセスする契約を発表したときにも、この日が来ることを示唆してきた。しかし、Googleが同社のリアルタイム検索についての構想をメディアの前に明らかにしたのは、米国時間12月7日、コンピュータ歴史博物館においてだった。同社はそれ自体が歴史上のちょっとした出来事だと主張している。
Googleユーザーは数日のうちに、「Latest results」というボックスがあることに気づき始めるだろう。このボックスは、検索結果が表示されることが確実なトピックについてのメインの検索結果ページに表示される。Googleは例として「Obama」を用いた。その検索語で検索すると新しいボックスが表示され、その中で、TwitterやFriendFeed、「Google News」、そしてこの記事のような新しいウェブページといった情報源から、そのトピックと関連のある最新の「リアルタイム」結果が、コンテンツが作成されるたびに自動的にスクロールされる。
この概念は、検索業界で注目されているものだ。Microsoftの「Bing」もTwitterやさまざまなブログからの最新情報を表示するが、これらの結果はメインページに組み込まれていない。YahooもOneRiotという会社と契約し、リアルタイム検索戦争に参戦している。
しかし、この問題に取り組むGoogleやそのほかの企業が、通常の検索結果で実現しているのと同程度の関連性と信頼性をリアルタイム検索結果にもたらすことができないとした場合に、この技術がどれ程役に立つかという点は、あまり明らかになっていない。今でも、Google Newsが、特定の記事が選ばれた理由と方法についてカジュアルユーザーに疑問を持たせ混乱させることがある。次々と届くニュースによって、特に信頼できる結果が数秒のうちに画面から押し出されてしまうとしたら、どのように関連性が作用するのだろうか。
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