Googleは米国時間12月7日、先のTwitterとの提携による成果を発表し、インターネットでリアルタイムに提供されるコンテンツを、どのように検索結果として表示していくべきか、同社の決断を披露した。
GoogleのフェローであるAmit Singhal氏は、カリフォルニア州マウンテンビューのコンピュータ歴史博物館(Computer History Museum)でのイベントで、リアルタイム検索について紹介した。Singhal氏は「本日われわれがここにいるのは、Googleのリアルタイム検索について発表するのが目的である。Googleの関連検索技術は、ついにリアルタイムなウェブとの出会いを果たしたのだ」と語った。
Twitterの検索によって、特定の検索用語にマッチする最新の情報が表示されるものの、Googleは、単に時間ごとに分類された検索結果を表示するよりも、もっと多くを成し遂げようとしている。「関連性こそが、この製品の基盤となっている。まさに関連性、関連性、関連性である」と、Singhal氏は述べた。
Googleは、通常の検索結果の表示ページ内に「latest results」セクションを設け、Twitterなどのソースから提供されるインターネットコンテンツを自動的にリフレッシュする。Singhal氏は、「Obama」という検索用語を入力すると、どのように大統領に関連する生成されたウェブページ、つぶやき(tweet)、その他のインターネットコンテンツが表示されていくのかを示してみせた。Googleは、10月に開催されたWeb 2.0 Summitにおいて、Twitterとの提携を明らかにし、Twitterにおいて「猛烈な勢い」で流れるtweetへのアクセスを獲得した。
太平洋標準時間午前11時13分更新:Googleは、この新たなリアルタイム検索機能を数日以内に提供する予定だが、すべてのユーザーが新セクションを即座に目にするわけではないかもしれないと、Singhal氏は語った。また、同社は、SNS企業のFacebookおよびMySpaceとの提携も発表しており、各サービスからの最新情報も表示されることを明らかにした。
午前11時22分更新:Googleのリアルタイム検索には、単にSNSやマイクロブログサービスからの情報を検索結果に表示する以上のものが含まれている。Googleは、各社との提携により、Googleにプッシュされる情報を入手する一方で、クローラの改善も図っており、実質的にはウェブに生成されるあらゆるページのインデックス表示を可能にする。公開されている「Facebook Pages」に投稿されるFacebookのアップデートがインデックス化されるほか、MySpaceで公開されるあらゆるアップデートも検索結果に表示されるようになる。
午前11時30分更新:さらに、Googleは、スマートフォンユーザーが所定の物の写真を撮ってGoogleへ送信すると、それに関連した情報を入手できるようになる「Google Goggles」と呼ばれるGoogle Labsのプロジェクトも発表した。リアルタイム検索の発表までは、モバイル検索が発表の中心的な存在であり、GoogleのVic Gundotra氏は、Google Gogglesに加えて、GPS地点の周辺で興味深いポイントを紹介してくれる新たなAndroid向けのアプリケーション、日本語の音声入力でウェブ検索ができる新機能などを披露した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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