Googleフェローの1人で、この製品の開発に携わる重要人物の1人であるAmit Singhal氏は、「非常に難しい問題だ。言語理解は依然として未解決の問題だ。誰かが述べていることを理解する必要があるだけではなく、何が本当に真実なのか、言葉の意味をさらに深く理解しなければならない。多くの問題を克服する必要がある。真実は結局、ややあいまいな概念になる」と述べている。
ある意味で、この挑戦はGoogleにはお手のものと言える。同社は、結果の表示についてそのスピードに執着しており、ページのロードに10分の1秒単位で余分に時間がかかる設計変更について、実施する価値があるかどうか悩んでいるほどだ。
現在誰もが、ブログ、マイクロブログ、ソーシャルネットワーキングのプロフィール、コメント用の人格を持っているようで、インターネット上の新しいコンテンツは驚異的なペースで生成されている。Googleは以前、およそ300年で世界中のすべての情報に索引を付けることができるだろうと考えていたが、同社最高経営責任者(CEO)のEric Schmidt氏は11月、米CNETに対し、今後数十年のGoogleにとって最大の課題の1つは、ソーシャルメディアによって可能となったコンテンツの急増に遅れずついてゆくことだ、と語っている。
したがって、検索エンジンで他に大差をつけてリードしているGoogleが、これまでこの分野で必ずしもリーダーでなかったことは、少し驚きだ。Googleの検索およびユーザーエクスペリエンス担当バイスプレジデントであるMarissa Mayer氏は12月7日、同社はTwitterのようなサービスによって生み出される膨大なデータを整理するよう、もっと迅速に動くことができたはずだと認めている。「Twitter Search」を使ってみたことのある誰もが、現在のリアルタイム検索は、10年前の標準的なインターネットの状況、つまり大量の情報が、その範囲の広さという点では素晴らしいが、実用性という点では多すぎて困るという状況と似ていることを知っている。
しかし、Googleがやろうとしていることは、リアルタイムでコンテンツが急増する最前線はTwitterだという考えを跳び越えることだ。Twitterは間違いなく現在の大きな話題だが、新しいウェブページは、特に従来のメディア企業がオンラインに移行しているため、絶えず生み出されている。2009年の夏を思い出せばよく分かる。Michael Jacksonの死がニュースで伝えられると、無数の人々が確認のためにインターネットに向かい、GoogleやTwitterのようなサービスはその負荷で不安定になった。
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