NECビッグローブ(BIGLOBE)は11月24日、携帯電話で撮影した動画をデコレーションできる携帯電話向けサービス「デコスタジオ」の提供をNTTドコモのiモードにおいて開始した。利用料は月額315円。ほかの携帯電話キャリアにも順次対応する予定という。
デコスタジオは、ユーザーが撮影した動画をメールに添付し、BIGLOBEがSaaS型で提供する動画装飾システム「DecorationStudio」に送信すると、フレームやスタンプ、テロップ、効果音などでデコレーションされて返信されるというサービス。動画内の動きの変化量を解析し、動きに合わせた画像や音声が合成される。
DecorationStudioは、アイ・ブロードキャストの動画変換サーバ「スナップビュー」を活用しており、端末ごとに最適な動画を表示できるという。なお、DecorationStudioは現在、特許出願中とのことだ。
デコレーション素材はサービス開始時、誕生日やクリスマス、年賀状などの15点に加えて、雑誌「SHIBUYA 100 MAGAZINE」とのコラボレーションによるオリジナル素材20点が用意されている。デコレーションされた動画は、ブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に掲載したり、動画サイトに投稿したりできる。対象端末はFOMA 901iシリーズ以降となる。
主なターゲットは10代後半の女性(F0層)。理由として、「パケット定額制の普及と通信速度の高速化により、10代の約5割が携帯電話で動画を視聴している。携帯電話でリッチコンテンツを楽しむスタイルが浸透している」(BIGLOBE)と説明する。
このほか、BIGLOBEは企業向けにDecorationStudioを提供することも明らかにした。動き検出とフレーム、テロップの各エフェクトを3カ月間利用できるパッケージ製品「ベーシックパック」を3カ月300万円、ベーシックパックにPC向けストリーミング配信を加えたパッケージ製品「パソコンサイト連携パック」を3カ月500万円で提供する。
BIGLOBEは今後3年間で会員数20万人、導入企業300社を目指しており、3年後には年間20億円の売り上げを見込んでいる。
なお、コカ・コーラのキャンペーンサイト「コカ・コーラ クリスマス」では11月24日から2010年1月10日まで、DecorationStudioを使ったデコレーション動画作成キャンペーンを実施している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?