しかし同イベントの終了後、Pichai氏は、Googleが少なくとも、Chrome OSネットブックをサポートする可能性について複数のワイヤレスキャリアと話し合いを持っていることは認めた。サポートの内容としては、Chrome OSネットブックに2年間のワイヤレスデータ通信契約を付属して販売すること、あるいはワイヤレスネットワークに何らかの新しい形でオープンにアクセスできるようにすることが考えられる。
ほぼユビキタスのワイヤレスアクセスというプロジェクトは、Chrome OSベースのネットブックのようなデバイスにとってはごく簡単なことのように思われるが、ビジネスモデルの面ではあらゆる種類の問題が生じることになる。そのような細かい問題は、おそらくGoogleがOSをハードウェアパートナー向けにリリースする時が近づくまでは表面化してこないだろうが、Googleがどのようにキャリアと協業するかが、Chrome OSデバイスがどの程度有用なものになるかという点で、興味深い役割を果たすだろう。
では、Chrome OSベースのネットブックの価格はどの程度になるのだろうか。Googleは、当然のことながら、価格については触れていない。Pichai氏は、現在販売されているネットブックの現行の価格体系と同程度を期待してもよいだろうとは述べたが、予測を示すことは望まなかった。1年の間にコンポーネントの価格が変わる可能性があり、またGoogleのハードウェアパートナーとコンポーネントのサプライヤーとの契約交渉次第で、コンポーネントに支払う代金がパートナーによって異なる場合もあるためだという。
しかし、Chrome OSはネットブックメーカーに興味深いチャンスをもたらす。1つには、「Windows」ベースのネットブックに対してMicrosoftに使用料を支払う現行のモデルと異なり、メーカーはChrome OSの使用料を支払う必要がない。Linuxベースのネットブックも販売されているが、Windowsバージョンほど大きな影響を消費者に与えてはいない。
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