トランスコスモスは11月6日、コールセンターやインターネットで収集した自社製品やサービスに対する“顧客の声”(Voice Of the Customer、VOC)を分析し、マーケティング活動に活用するための仕組みづくりを支援する「VOCコンサルティングサービス」の提供を開始した。
同社では、コールセンター運営や調査、分析のノウハウに基づき、同社が運営を委託するコールセンター内に専門チームを設けて、VOCの正確な収集とレポート作成、商品改良や広告企画へのフィードバックなどを行う「VOC分析デスクサービス」を2007年3月より提供している。これまでに、50社以上での導入実績があるという。
今回のVOCコンサルティングサービスは、VOC分析デスクサービス導入社の「自社でVOC活用プログラムを始めたいのでアドバイスがほしい」といった要望に応えるために、企業の持つチャネルや必要な分析レベル、VOC活動の進捗度合いに合わせてメニュー化を行ったものという。
主なサービスメニューは、これからVOC活用を始めたい企業向けの簡易的なコンサルティングサービス「VOC活用スタートアップ支援サービス」(80万円より)、コールセンターでVOC活用に取り組んでいる企業向けの「VOC活用レベル診断サービス」(200万円より)、VOC分析に適したデータ収集方法の設計を支援する「VOCデータ収集設計・入力代行サービス」(価格は別途見積もり)、良質のVOCデータを収集したい企業向けにコールセンターにおけるオペレーターのスキル向上とデータ収集プロセスの設計を行う「コールログ『残す化』トレーニングサービス」(価格は別途見積もり)、VOCデータの分析代行を行う「VOCショット分析サービス」(120万円より)、VOC活動業務の一部または全部をアウトソースで請け負う「VOC分析デスクサービス」(100万円/人月より)となっている。
また、トランスコスモスではこれまで、VOC分析に活用できる野村総合研究所のテキストマイニングツール「TRUE TELLER」の販売や活用支援を実施してきているが、今回、月額制でテキストマイニングツールを使いたいというユーザーのニーズを受け、プラスアルファ・コンサルティングが提供するSaaS型テキストマイニングツール「見える化エンジン」の取り扱いも開始した。「見える化エンジン」は、SaaS形式で提供されるため、比較的ローコストでの導入が可能で、ウェブベースでの分析、ナレッジの共有、遠隔操作での分析支援ができるという。
トランスコスモスでは、これらのツールの導入支援を「テキストマイニングツール導入/支援サービス」として行うほか、既に導入済みのツールを活用するための分析支援サービスを「テキストマイニングツール活用支援サービス」(100万円より)として提供していく。
同社では、2009年度中に「VOCコンサルティングサービス」について、20社への導入、1億円の売上を目指す。
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