Windows 7の発売で積極的なプロモーションを展開しているマイクロソフトは、米国本社CEOのSteve Ballmer氏の来日にあわせて企業などのCIO向けフォーラムを開催した。
Ballmer氏はCIOに対して繰り返し「より小さな資源でより多くのことができる」のがWindows 7をはじめとした同社製品だとアピールした。
Ballmer氏はまず冒頭に、世界的な景気後退の中「大変厳しい局面をくぐり抜けた」と述べ、それに伴って「ニューエコノミー」へと変化が訪れていると話す。これは、現状が回復局面にあるのではなく、「ニューノーマル」(新しい正常な状態)へと移ったことを意味し、企業のIT部門はこれまで以上にコスト効率を高め、生産性を向上しなければならないとBallmer氏は強調する。
「経済も激動の時代で、(好景気の時と)同じ資源か、あるいは限られた資源で、より多くのものを達成しなければならない」(Ballmer氏)という現在、「生産性の向上やイノベーションなど、新しい時代を迎えようとしている」とBallmer氏は述べる。
その中でBallmer氏は、クラウドコンピューティング、モバイル、新しいユーザーインターフェース(UI)という3つの点で、今後さまざまなイノベーションが起きると予測する。さらに強調したのは、Ballmer氏が同社の「ビジョン」だと語る「3スクリーン+クラウド」だ。
「3スクリーン+クラウド」の3スクリーンは、PC、スマートフォン、テレビ(スマートスクリーン)という3つの画面、クラウドはそれらをつなげるクラウドサービスだ。ソフトウェア+サービス(S+S)という2方面からクラウドに力を入れる同社は、ローカルのPCやスマートフォンとクラウドの「最もよいところを組み合わせる」(同氏)ことで、ユーザーに対してコスト効率や生産性の向上を提供するのが狙い。
その背景になるイノベーションとして、Ballmer氏はWindows 7やWindows Phone、Windows Azureなどといった製品を例示する。
Windows 7は「より少ないコストでより多くのことを実現できるか、それをよりシンプルに、より簡単にできるか」という視点から開発され、Windows 7とその管理ツールである「Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assurance」(MDOP)を使うことで、「よりコストを削減し、可用性を高め、セキュリティも高められる」(同氏)という。
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