Androidのプラットフォームは完全にオープンであるため、本当の意味でのカスタマイズはソフトウェアに対して行われることが多いだろう。例えば、Sprintネットワーク用に販売される予定のSamsung Momentには、Sprintネットワーク専用のアプリケーションや機能がプレロードされる。こういったアプリケーションには、Sprintのナビゲーションサービスや、Sprintと特別な関係にあるNFLとNASCARのためのアプリケーションなどがある。
Motorolaも、ユーザーインターフェースを同社のCLIQ携帯電話向けにカスタマイズし、ソーシャルネットワーキング用に最適化されたユーザーインターフェースである「MOTOBLUR」を発表した。Motorolaの経営幹部は先週、同社のカンファレンスでデベロッパーに対し、同社の新しいAndroid端末のすべてではないがいくつかの機種にはMOTOBLURがあらかじめインストールされると述べている。
端末メーカーやワイヤレス通信事業者は、Androidソフトウェアをさらにカスタマイズしたいという誘惑にかられるかもしれないが、カスタマイズにはリスクが伴う。というのも、AndroidのようなOSに期待されているのは、複数のデバイスでダウンロードできるアプリケーションを簡単にオープンな形で開発する手段を開発者に与えることだからだ。
これまで、すでに1万を超えるアプリケーションがAndroidデバイス向けに開発されている。これらのアプリケーションにはGoogleの「Android Market」を通じてアクセスできる。Facebookなどの大規模なデベロッパーは、すでにAndroid専用のアプリケーションの開発を始めている。Motorolaは、同社のデベロッパー向けカンファレンスで、AccuWeather、Barnes & Nobleの「eReader」、MySpace、Quickofficeなど、新機種CLIQで利用できるさまざまな新しいアプリケーションを紹介したという。
しかし、数々の新機種がさまざまなキャリアのネットワークに導入されるにつれ、Android Marketで提供されるこれらのアプリケーションがさまざまなハードウェアのすべてで動作するのかどうかが興味深くなってくる。動作するのであれば、Androidデバイスの開発がますます促進されるだろうし、その結果Androidモバイルプラットフォームは、2年近く前に約束した大々的な宣伝文句を本当に実現できるかもしれない。そうでなければ、Androidは、他と市場を分け合う単なるモバイルOSになるだけだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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