米国第2のワイヤレス通信事業者であり、米国で唯一「iPhone」を提供しているAT&Tまでも、近くAndroid携帯電話の提供を開始するとみられている。The Wall Street Journalは7日、Dellから間もなく発表されるAndroid携帯電話をAT&Tが提供する予定であると報じた。
デバイスメーカー各社はAndroidを、スマートフォン市場でAppleのiPhoneとResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」に対抗する最大の希望と見ている。AppleもRIMも、自社開発ハードウェアでのみ動作する独自のソフトウェアを開発している。
GoogleのAndroid OSと同様に、Microsoftの「Windows Mobile」プラットフォームも、さまざまなハードウェアで使用できる。しかしMicrosoftは、急速に変化するモバイル市場についてゆくのに苦労しているため、Motorolaなど一部のデバイスメーカーはAndroidの方に流れていきつつある。といっても、Microsoftが競争から脱落したというわけではない。それどころか、同社は先週、CTIAで「Windows Mobile 6.5」を発表したばかりだ。しかし専門家たちは、米CNETのBonnie Cha記者も含め、今回のアップグレードはマイナーなもので、大がかりなソフトウェアの刷新は2010年以降になるだろうと考えている。
その間に、Android携帯電話の勢いが増している。
Googleは2007年の秋に、オープン開発OSのAndroidを発表した。最初のAndroid携帯電話として、T-Mobileが販売する「T-Mobile G1」がHTCから発表されたのは、その1年後だった。業界観測筋の多くは、2009年2月にバルセロナで開催された展示会GSMA Mobile World Congressで、ほかの端末メーカーからもAndroidデバイスが発表され始めると予想した。しかし同展示会は、Androidをほとんど話題にしないまま閉幕した。
その後、春にラスベガスで開催されたCTIA Spring 2009でも、Androidに関する発表があるのではないかと期待されたが、デバイスメーカーは沈黙を続けた。6月に、T-MobileとHTCが2つ目のAndroid端末「T-Mobile myTouch 3G」を米国市場に投入した。この携帯電話は、G1の改良版として開発され、メインストリームの携帯電話利用者にアピールするよう意図されたものだった。
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