NOAAのウェブサイトによると、DARTシステムは2つの要素で構成されているという。「Tsunameter」とも呼ばれる、海底に固定された海底圧力記録計(BPR)と、それと対になる海面のブイだ。音響リンクによって海底のBPRから海面ブイにデータを送信し、そのデータはGOES衛星リンク経由でNOAAの津波警報センターに送られる。
15秒ごとにデータを収集するこのシステムには、2つのデータ送信モードがある。「スタンダードモード」では、第2世代のDART IIシステムは商用衛星通信システム「Iridium」を通して双方向通信を行うことができ、15分おきにデータを送信する。
ブイに内蔵された探知ソフトウェアが何らかの変化を検出すると、システムはスタンダードモードでの報告を停止し、「イベントモード」での送信を開始する。このモードでは、最初の数分間は15秒ごとの値が送信され、その後は、1分ごとに最新情報が送られる。
いったんイベントモードに切り替わると、ブイに対して即座に警報が送られる。ブイは警報を受信すると、警報センターに即座にデータを送信できるように、Iridiumトランシーバを有効にする。イベントモードで最初に送信されるメッセージには、イベントが探知された正確な時刻とメッセージID、イベントモードを引き起こした水柱の平均の高さが含まれる。
提供:NOAA