株式公開するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)各社の株価が相反する動きを強めてきている。株式市場では同じセクターに属する銘柄が連動した値動きをすることが多く見られるが、SNS各社に限っては銘柄間の乗り換えが継続して行われている模様だ。業績面にも優劣がはっきりし始めていると指摘されている。
株式市場を代表するSNS銘柄は「mixi」のミクシィ、「モバゲータウン」のディー・エヌ・エー(DeNA)、「GREE」のグリーの3社。株式市場で圧倒的な勝ち組と認識されているのはグリーだ。
グリーの株価は3月の4000円台から2倍以上の上昇となって、足元は9000円台で推移。9月14日、15日と連日で上場来高値を更新。1万円の大台を伺う展開となっている。業績面には一点の曇りもなく、2009年6月期は経常利益が2008年6月期実績比7.9倍の83億2800万円となり、2010年6月期も42%増の119億円を計画する。魅力的なコンテンツを武器に会員数とページビュー数の拡大が続いており、株式市場では会社側の掲げる業績計画を保守的だと指摘する声が多く聞かれている。9月末には1対2の株式分割も控えており、足元の株価の上昇はその権利取りの動きも含まれているようだ。
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