長らく待たれていたGoogleの「Android」搭載デバイスが、大挙して市場に押し寄せようとしている。それにより、新しいAndroid携帯電話向けのクールなアプリケーションがさらに多くもたらされるはずだ。
最近Android携帯を発表した主要メーカーはMotorolaだった。同社は米国時間9月10日、サンフランシスコで開催されたイベントでAndroid携帯を正式に発表した。Motorolaはすでにいくつかのデベロッパーに接触しており、新しいアプリケーションの開発に参画させることで、この新機種に対する需要が高まることを望んでいる。
スマートフォン向けのモバイルアプリケーションは注目の分野だ。Appleの「App Store」がわずか1年程度のうちに10億本以上のダウンロードを記録したという事実は、スマートフォンのユーザーが自分の携帯電話をより有用でより楽しくするアプリケーションを渇望しているということを意味している。しかしデベロッパーは、規模の大小にかかわらずリソースと時間が限られており、最初にどのプラットフォーム向けにアプリケーションを開発するのか選択しなければならない。
今のところ、デベロッパーが最初に対象とするプラットフォームが「iPhone」だということは明らかだ。その結果、AppleのApp Storeには7万5000以上のアプリケーションがあり、今や市場で最大のモバイルアプリストアとなっている。これが消費者にとって意味することは、iPhoneではほかのデバイスよりも先に、最新で最高のアプリケーションを手に入れられる可能性が高いということだ。
デベロッパーがiPhone向けの開発を選択する理由は単純だ。iPhoneには最も多くのインタラクティブユーザーがいる。また、「iTunes Store」を利用した簡単で効率的な流通経路もある。さらに、画面のサイズが1つでOSのバージョンも1つであるため、開発が簡単だ。
モバイルアプリケーション開発会社Wazeの最高経営責任者(CEO)Noam Bardin氏は、「iPhone向けの開発はたやすくできる」と言う。同社は、iPhone、Android、「Symbian OS」「Windows Mobile」の各プラットフォーム向けにナビゲーションアプリケーションを開発している。「iPhone向けにコードを書くと、1行ごとにより多くの成果を得られる。しかし、そうすると問題になるのは、次にどのプラットフォーム向けに開発するかということだ」(Bardin氏)
現在のところ、大規模なデベロッパーはResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」デバイス向けにアプリケーションを開発しているようだ。そして次に、GoogleのAndroid向けの開発に向かう。
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