おそらく、Androidデバイスが少ないために、デベロッパーによってはAndroid Market向けアプリケーションの開発にコストと労力を費やすことができなかったのだろう。
Googleによれば、Android Marketには9500以上のアプリケーションがあるという。それには、無料のものも有料のものもある。この数は、AppleのApp Storeで入手できるアプリケーションの数に比べればほんのわずかでしかない。それでも、Androidユーザーは非常に積極的だとGoogleは言う。ユーザーは平均して40のアプリケーションをデバイスにダウンロードしており、5分の4のユーザーは週当たり少なくとも1つのアプリケーションをダウンロードしている。
各メーカーがようやく新しいGoogle Androidデバイスを発表し始めたので、デベロッパーにとっての顧客の数がずっと増えるかもしれない。Motorolaは9月10日に新しいAndroid携帯を発表し、近々もう1つを発表すると見込まれている。また、中国のメーカーHuaweiは、欧州向けにプリペイドAndroid携帯を発表している。サムスンやSony Ericssonなどのメーカーも、2009年中に新しいAndroid携帯を発売する見込みだ。
前進しようとするデベロッパーにとって大きな問題は、これらのAndroid携帯のすべてでAndroid Marketのアプリケーションが動作するかどうかということだ。
Bardin氏はこう述べる。「画面サイズや画面解像度は1つではないだろう。CPUの利用も異なるかもしれない。さまざまなメーカーがまったく異なるデバイスを作っている。今のところ、これからどうなるか分からない。各メーカーがOSにどんな変更を加えたかも分からない」
Googleが同社のアプリケーションストアを通じてモバイル広告市場に分け入ることができるかどうかで、Androidに驚異的な成功がもたらされる可能性がある。Googleは6月、「AdSense for Mobile Applications」のベータ版を立ち上げた。デベロッパーはこれを利用して、iPhoneやAndroid向けのアプリケーションにテキスト広告や画像広告を表示することで、売り上げを得ることができる。
「広告によってアプリケーションに対して助成金が支払われることで、消費者がアプリケーションに対して支払いをする必要がなくなり、デベロッパーが広告から収入を得ることができれば、Androidにとってホームランとなることは間違いない」(Bardin氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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