NECとモトローラは8月20日、KDDIが商用サービスを予定している3.9世代移動通信システム「LTE」の無線基地局装置の開発・製造ベンダーに選定されたと発表した。
LTEは、W-CDMAの拡張技術であるHSDPA/HSUPAをさらに発展させた、移動通信システムの標準規格。下り100Mbps、上り50Mbps以上のデータ通信速度を実現するほか、遅延の改善や周波数の利用効率向上などが図られる。
NECによると、同社が提供するLTE無線基地局は、3GPPの規格に準拠し、世界最高レベルのアンプ(増幅器)効率を実現しているとのこと。また、SON(Self Organizing Network)などの最新技術によって基地局を効率的に構築、運用できるとしている。
また、モトローラは過去20年にわたり、KDDIのネットワーク構築に関わってきた経験をもつ。
KDDIは2012年12月にLTEの商用サービスを開始する予定。周波数帯は800MHz帯と1.5GHz帯の2つを使う方針で、2014年度末までにエリアカバー率を96.5%まで拡げる計画としている。
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