TwitterのBiz Stone氏は、近いうちに同社サービスのAPIに新しい機能が追加されることを明らかにした。その機能とは、位置情報データをオプションでつぶやき(tweet)に埋め込めるようにする機能である。現在、「Foursquare」のような位置情報関連のアプリケーションは、ウェブページへリンクを張ることによって、位置データを更新情報として複数回に分けて提供している。Twitterにおいて、開発者が位置情報をtweet自身に埋め込めるようになれば、開発者にとって新しくて興味深い世界が開かれる可能性がある。
Stone氏は自身の投稿で次のように述べている。「例えば、正確なtweetレベルの位置データがあれば、ユーザーは自分がフォローしているアカウントのtweetを読むことから、(そのユーザーをフォローしているかどうかに関係なく)自分の近所や同じ都市に住んでいるほかのユーザーのtweetを読むことに移行する可能性がある。これがコンサートのようなイベント、さらには地震のようなもっと劇的な状況において、興味深い機能になるかもしれないことは、想像に難くない」
ただし、位置情報データを一般的なTwitter.comのユーザーインターフェース経由で公開するのではなく、公開範囲を開発者だけに限定することで、Twitterは同社サービスの経済的側面を少し変化させようとしているのかもしれない。tweetの位置情報データが、アプリケーションとサードパーティーのウェブサービスによってのみ読み書きされるのであれば、それらのサービスの価値は今よりもさらに高くなるだろう。そうなれば、Twitterクライアントをめぐる争いの新ラウンドが始まるかもしれない。
今回の新機能追加によって起こりうるほかの変化としては、Twitterがtweetと一緒に保持する情報が増大する可能性が挙げられる。拡張されたTwitter APIで、開発者が間違いなく喜んで利用するだろうアイテムには、会話やretweetのデータ(Twitterは既にこれに取り組んでいる)、そして、もちろん埋め込まれたURLなどがある。これは意見の分かれるところだが、Twitterは、開発者が不安定なサードパーティーのURL短縮ツールに頼ることなく、tweetに直接リンクを埋め込めるようにする可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス