売れ残りにも福がある?1000円ケータイは意外と高機能--中国トンデモケータイ図鑑 - (page 3)

シックな大人ケータイ、Zico Z2

 次に紹介するのは「Zico Z2」だ。広州の某雑貨店の店頭に山積みされており、値段を聞くと70人民元、1000円だとぉ!なんでこんなに安いのかと言うと「中国語が使えないし」とのこと。対応言語は英語やアラビア語など。中国でも最近は中国語が使えないケータイは商品価値が低いらしい。本来海外に輸出されるはずの製品が、どこからか国内に流通してしまったものらしい。

 パッケージにはzicophone.comというURLも明記されており、ちゃんとした製品のようだ。ところがそのURLを開いてみてもメーカーに関する表記は一切ない。もちろん説明書にもメーカーの連絡先は無し。立派なパッケージだけど実はそこらのトンデモケータイと生い立ちは同じようだ。てかこんな状態でどうやって海外に売ろうとしたのだろう?もしかすると海外に売る前にメーカーが倒産しちゃった、なんて訳あり商品なのかもしれない。

 このZ2のパッケージはかなり凝っており、ブラックの正方体がかっこいい。機能紹介の表記もきれいにデザインされているなど、最初に紹介したV95とはパッケージングの気合の入れ方が全然違う。筆者も最初これを見たとき「中国製じゃなく海外製?」なんて一瞬思ってしまったくらいだ。まぁきちんと海外輸出する製品であれば、中小メーカーであってもここまでしっかりしたものを作ることができるのね。

 パッケージを開けてみるとこれまた凝りに凝った作りになっている。アクセサリは三角形の箱に収められており、その三角の箱に挟まれてZ2本体が入っている。しかも布製の袋に入れられているのだ。安っぽいビニール袋じゃないのだよ!開けたときの美しさを追求するなんてなかなか考えらている。Z2はスリムな本体サイズゆえ機能はベーシックなものしか搭載していないが、デザインケータイとすることで高付加価値化が図られた製品だったのだ。

Zico Z2のパッケージ。シンプルな立方体が美しい Zico Z2のパッケージ。シンプルな立方体が美しい(※画像をクリックすると拡大します)
箱をあけるとアクセサリBOXにはさまれ、袋に入った本体が鎮座 箱をあけるとアクセサリBOXにはさまれ、袋に入った本体が鎮座(※画像をクリックすると拡大します)
zicophoneのウェブサイト。製品情報はあれどメーカー情報は皆無 zicophoneのウェブサイト。製品情報はあれどメーカー情報は皆無(※画像をクリックすると拡大します)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]