もしMicrosoftが、Yahooネットワークのウェブサイトの独占的な検索プロバイダーとして、あまりにもGoogleに劣るベンチマークしか提供できずに失敗するようであれば、米Yahooは、契約を打ち切る権利をも有するようだ。
米証券取引委員会(SEC)に提出されたドキュメントから明らかになった情報によれば、「YahooおよびMicrosoftの米国内における検索1回あたりの売り上げ(RPS)の12カ月の平均値が、相当する基準で測定された、Googleの予測されるRPSの一定の割合にも達しない場合、または、米国内におけるYahooおよびMicrosoftの検索市場におけるシェアを合わせても、一定のパーセンテージポイントに達しない場合は」Yahooが提携契約を終了する権利も付与されている。
これは、有望な検索広告市場でのYahooの命運が、インターネット業界では100年にも値するかもしれない、10年という長きに渡って、Microsoftの検索技術のパフォーマンスに懸かってくることを意味する今回の提携にやや不安を感じている人々にとって朗報となる。
ComScoreによると、6月の米国の検索市場におけるYahooとMicrosoftのシェアは、合わせて28%となったのに対して、Googleのシェアは65%となっている。また、RPSに関しては、Associated Pressによって明らかにされたMicrosoftの予測値からすると、YahooのRPSが4.3セント、MicrosoftのRPSが3.9セントであるのに対して、GoogleのRPSは7セントに達しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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