Windows 7には、ゲームだけでなく、AMDやNVIDIA製のGPUをCPUのような汎用演算エンジンに変え、通常の演算タスクを加速するために使用できる可能性がある。具体的には、「演算シェーダ」を使用して、より一般的な演算タスクをスピードアップすることができる。このテクノロジはGPGPUという舌をかみそうな専門用語で呼ばれている。GPGPUはGeneral-Purpose Graphics Processing Unit(汎用グラフィックプロセッシングユニット)の略だ。
NVIDIAの「Tesla」製品担当プロダクトマネージャーを務めるSumit Gupta氏は、4月に行われたインタビューで、GPGPUについて次のように説明している。「GPGPUがコンシューマーにとって実質的に意味することは、ノートPCにNVIDIAのGPUまたはATIのGPUが搭載されていれば、OSには事実上システムにプロセッサが2つあるように見えるので、OSをより高速に実行できるということだ。OSが初めて、GPUをグラフィックスチップと同時に演算エンジンとしても認識するようになる」
Gupta氏はアプリケーションの起動を例に挙げて次のように説明した。「例えば、(Googleの)『Picasa』を起動すると、Picasaは完全にCPU上で実行される。(しかし)画像を選んでフィルタを適用すると、そのフィルタはGPU上で実行されるだろう」
もう1つ、Windows 7の改良されたテクノロジによって恩恵を受けるのは、ソリッドステートドライブ(SSD)だ。SSDは通常ハードディスクドライブよりも高速で、ハイエンドのノートPC、ゲーム用PC、サーバなどのニッチ市場で支持を集めつつある。
SSDではWindows 7の「Trim Command」というテクノロジを利用することができる。IntelのNAND製品グループ担当マーケティングマネージャーを務めるTroy Winslow氏は、最近のインタビューで、SSDの空き領域をクリアするWindows 7のTrim Commandの重要性について説明した。
Winslow氏によると、SSD上でデータブロックを削除しても、SSDはまだ一杯であるように見えるという。「Trimでは、これらのブロックを再使用できるように解放し、性能を維持できるようにする。すべてのドライブが時間の経過とともにある程度劣化する。Trimがあれば、初期状態を長く保つことができる」(Winslow氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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