Intelが、性能を改善した新しいソリッドステートドライブ(SSD)を市場投入する。「Windows 7」では、ソリッドステートドライブがさらに使いやすくなるためだ。
Intelは米国時間7月21日、同社「X」シリーズのソリッドステートドライブの製造を、これまでよりも微細な34nmの製造プロセスに移行すると述べた。これまでIntelは、50nmプロセスによってドライブを製造していた。より微細なプロセスによってデータ密度が高くなり、Intelは、同数のフラッシュチップにより多くのデータを格納することが可能となり、コスト削減を実現する。
「X25-M」ドライブの80Gバイト版の新価格は、1000個ロット時の場合で225ドル、1年前の初期価格595ドルから60%引き下げた、とIntelは述べた。160Gバイト版の価格は440ドルで、こちらも初期価格の945ドルから引き下げられている。
しかし、IntelのNAND製品グループ担当マーケティングマネージャーを務めるTroy Winslow氏は電話インタビューで、市場における実際の価格低下はより小幅なものになると述べた。Intelは2009年1月に、元の595ドルと945ドルよりも低い、暫定引き下げ価格をすでに発表しているためだと同氏は述べた。
これらのドライブはまた、「Windows 7 Trim Command」と呼ばれる、SSD性能を改善するWindows 7の技術を利用することができる予定だ。
Winslow氏は、「Windows 7を最初からサポートする予定である」と述べた。「当社の34nm SSD向けのファームウェアアップデートを提供する予定だ。ファームウェアアップデートツールはIntel.comにある。ユーザーは新しいファームウェアをダウンロード可能となる予定である」と同氏は述べた。
Winslow氏は、SSDの空き領域をクリアするWindows 7 Trim Commandの重要性について説明した。「現在多くの場合において、すべてのブロックにデータを埋めた後、(ブロックを)削除しても、ドライブはまだ一杯であるように見える。Trimでは、これらのブロックを再使用できるように解放し、性能を維持できるようにする。すべてのドライブが時間の経過とともにある程度劣化する。Trimがあれば、初期状態を長く保つことができる」と同氏は述べた。
(筆者注記:より小型の1.8インチの「X18-M」モデルの34nm版の出荷は、今四半期中に開始予定となっている。)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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