Microsoftは米国時間7月22日、「Windows 7」のコードが完成し、10月22日の発売日に、予定通り店頭販売および新規に販売されるPCに搭載しての出荷が開始されることを発表した。
Microsoftは、Windows 7への反響が、2007年1月に一般発売が開始されたものの、さほど良いレビュー評価が得られず、互換性の問題にも悩まされた「Windows Vista」のリリース時とは異なったものになることを願っている。Windows Vistaとは対照的に、Windows 7は、一貫して当初のリリーススケジュールを守っており、これまでに寄せられたフィードバックの大半がポジティブな内容になっている。
Windows部門のプランニング担当ゼネラルマネージャーであるMike Angiulo氏は、「3年に及ぶ開発期間の中で、エンジニアリング工程における節目となる最後の一歩に達することができた」と語っている。
Windows 7のベースは、基本的にWindows Vistaと同じものであるが、デザインおよびパフォーマンスの両面でOSの向上を図る数々の新機能が追加されている。
デザイン面では、Windows 7で改良されたタスクバーにより、複数の開かれたウィンドウの管理が容易になっており、選択中のウィンドウ以外は透明な表示にしたり、全ウィンドウを透明にして素早くデスクトップをチェックしたりする機能などが搭載される。一方、パフォーマンス面では、起動や終了が高速化されたほか、ネットブックや他のローエンドのPC上でも快適な動作が保証されている。
Windows Vistaは、何度もリリーススケジュールに遅れが生じ、開発およびテスト期間中に重大な搭載機能の変更を強いられるといった事態に見舞われたものの、Windows 7は、2008年10月に開催されたProfessional Developer Conference(PDC)で開発者向けに提供された「プレベータ」版と、それほど大きく変わった点はないようである。
Windows部門の最高財務責任者(CFO)であり、このほどマーケティング関連の職務も引き継いだTami Reller氏は、「遅れることなく、ここまで予定通りに到達できたのはすばらしいことである」と述べた。
Microsoftは、ローエンドの「Windows 7 Starter」から、最上位エディションの「Windows 7 Ultimate」に至るまで、数々のバージョンのWindows 7を提供予定である。とはいえ、米国や他の先進国の市場においては、大半のユーザーが「Windows 7 Home Premium」もしくは「Windows 7 Professional」を選ぶことになると見られている。
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