Microsoftは米国時間7月15日、直営小売店を2009年秋にオープンする計画があることを認めた。また、少なくとも一部の店舗は、Apple Storeのすぐ近くに設けられることになりそうだ。
Microsoftの関係者は取材に対し、次のように述べた。「当社の小売戦略を進める中で、Apple(Store)のすぐそばに店舗を設けるというシナリオも出てくるだろう。時期としては秋に店舗をオープンさせる方向で動いている」
2009年秋というタイミングは、驚くにはあたらない。Microsoftが「Windows 7」の一般発売日である10月22日や、年末のホリデーシーズン商戦に間に合うよう店舗をオープンさせたがっているというのは、想像がつく話だ。
筆者が聞いたところによれば、Microsoftは2009年秋に数軒の店舗をオープンさせ、2010年には店舗数をさらに増やす計画だという。
同社が小売分野に参入する計画を初めて明らかにしたのは2009年2月、Wal-Martに長年勤務したDavid Porter氏を採用した際のことだった。
Microsoftの最高執行責任者(COO)Kevin Turner氏は7月15日、ニューオリンズで開催されたMicrosoft Worldwide Partner Conference 2009(WPC09)の壇上で、小売分野における新しいニュースに「引き続き注目する」よう聴衆に語った。
「見ていてほしい、というのも、この秋、当社は直営小売店をオープンさせる計画で、しかもApple Storeのすぐ隣に開設することになる。とにかく注目していてほしい」(Turner氏)
Turner氏はパートナー企業に対し、Microsoftは同社が学んでいることを他の店舗と共有すると約束した。
「Microsoft直営店の実店舗において当社が学んだあらゆることを、オープン性と透明性をもって当社のすべての小売パートナーと共有するつもりだ。これにより、パートナー各社もまったく同じことができる。そして当社は顧客からのフィードバックを直接得ることになる。われわれは長期戦で臨む構えだ」(Turner氏)
元Wal-Martの幹部であるTurner氏は、この分野において自身にも相当の経験があることに言及した。「わたし自身、小売についてある程度の知識を持っているし、当社は小売分野で並外れた仕事をしてもらうべく、非常に優れたチームを採用した」
Microsoftはまた、消費者に直接製品を販売するソフトウェアのオンラインストアも開設している。
2008年秋、Microsoftはレドモンドに「Retail Experience Center」(小売体験センター)を設置した(記事の最後に掲載した動画を参照してほしい。ただし「Silverlight」が必要)。だが同社の幹部は当時、Seattle Post-Intelligencer紙の取材に対し、Microsoftが直営店をオープンさせる予定はないと語っていた。
2000年初め、MicrosoftはサンフランシスコのショッピングモールMetreonに小売店を1軒開いていたが、2001年11月に閉店した。2005年には、同社がニューヨークのタイムズスクエア付近の店舗物件に目を付けていると噂されたこともあった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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