ポータブル機器でも、テレビやデジタルレコーダー同様にネット機能化が図られている。テレビやレコーダーでは、有線LANだったが、無線LAN(Wi-Fi)を使ってネットに接続したり、ほかの機器と連携できる製品が増えてきた。デジタルオーディオプレーヤーなら「iPod touch」や「WALKMAN」が、携帯ゲーム機なら「プレイステーション・ポータブル」(PSP)や「ニンテンドーDSi」などが無線LAN機能を搭載している。
これらの機器は、ソフトウェアアップデートがネットワーク上からできることはもちろん、楽曲や新作ゲームが購入できるなど、PCなどに接続しなくても本体のみでいろいろな機能を完結できることが特徴だ。
また、デジカメ本体や周辺機器で、無線LANを利用できることも最近のトレンドの1つだ。ソニーのデジタルカメラ「Cyber-shot DSC-G3」は、無線LANのアクセスポイントにつながると、内蔵のウェブブラウザが起動。撮影した写真をそのままインターネット経由で、自宅のPCや画像共有サイトにアップロードできる。
無線LAN機能を持たないデジタルカメラでも、撮った写真をパソコンに転送できるSDカードが登場している。それがアイファイジャパンが発売する「Eye-Fi Share SD型ワイヤレスメモリカード(EYE-FI-2GB-J)」。SDカードから直接パソコンや写真ウェブサービスへのアップロードが自動的にでき、SDカードをカメラから取り出し、PCへ保存し直すといった手間が不要になる。
このほかにも、人気のデジタルフォトフレームも無線LANに対応したモデルが登場してきている。ソニーの「VGF-CP1」は、通常の画像表示以外にも、PCに保存した画像をそのままスライドショーにしたり、RSS対応のニュースサイトから、最新のニュースを映し出すことなどが可能。さらに三洋電機の「ALBO HNV-M70」では、携帯電話からのメールを受け取れるなど、新世代の伝言板機能も備えた。
今回はネット家電の現在の概要をお伝えしたが、次回は、ネットにつながる家電・情報機器でできることや、最新事情などをお伝えする。
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