「ソーシャルウェブ」というトピックでは、日本最大のソーシャルネットワーキングサービス「mixi」を運営するミクシィより代表取締役社長の笠原健治氏が登壇し、mixi内のユーザーのつながりを活用したアプリケーションを開発できる仕組み「mixiアプリ」について紹介した。
mixiアプリの特徴は以下の3点だ。
mixiはすでにモバイル版の方がPC版よりもアクセスが大きい。そのため、「モバイルでいいアプリを作ることがmixiアプリでの成功には不可欠」(笠原氏)だという。
mixiアプリに関するビジネス支援には、広告支援と課金支援と資金支援の3種類がある。広告はアプリによって得られる1PVにつき、最低0.01円が開発者に払われるというものだ。課金はmixiポイントの仕組みを開放する。売上げから決済手数料を除いた8割が開発者に渡るという。資金支援はアプリの買取、企業への出資などだ。
笠原氏はmixiアプリというプラットフォームアプリケーションを開発するメリットとして、マーケティングコストがかからないことを挙げた。
「ウェブで新しいサービスを作ったらプロモーションコストがかかるが、mixiアプリはアイデアで勝負できるフラットなマーケット。面白いものを作ればマイミク間で伝播していく。自分がいま起業するなら間違いなくこの分野を選ぶ」(笠原氏)
Google I/Oで発表された新しいメッセージツール「Google Wave」のデモも披露された。開発チームのGregory Dalesandre氏は、「電子メールはデザインとして古い」と切り捨て、グーグルが新たにデザインしたインターフェースを紹介した。
Google Waveでは、返信したメールの内容が、送り先の人の画面にリアルタイムで表示される。タイピング中の文字が1文字ずつ現れるのを見ることができる。メールを一通ずつ返信するのではなく、相手からのメッセージの必要なところにインラインでコメントを残すと、それが相手に通知される。メールとインスタントメッセンジャーを組み合わせたようなインターフェースだ。
また、デスクトップに置いてある写真をWaveにドラッグアンドドロップすると、相手に即座に写真を渡せる。Wave上でフォトギャラリーのようなスライドショーも再生できる。
ブログやTwitterとも連携する。ブログへのコメントがリアルタイムでWaveに表示されたり、Waveで書き込んだ内容をTwitterに投稿したりできる。こうしたガジェット類にはチェスなどのゲームもある。
最後に、毎年Google Developer Day 2009をコーディネートしているグーグル デベロッパー・アドボケイトの石原直樹氏より、Tokyo Google Technology User Group(Tokyo GTUG)が同日発足したとの発表があった。Tokyo GTUGは東京を拠点としたコミュニティ活動で、グーグルの技術について日本語あるいは英語でディスカッションするというものだ。開発イベントなども開催していくという。
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