Universal Music Group(UMG)とYouTubeが共同で開設する音楽ビデオサイト「VEVO」に、どこか他のメジャーレーベルが参加するのかどうかという疑問に対して、答えが出てきた。
両社は米国時間6月4日、Sony Music Entertainmentが、VEVOに参加することが決定したとの発表を行った。VEVOは2009年後半に、少なくとも2つのレコード会社からの動画コンテンツを集めて、立ち上げられることになりそうだ(UMGが、最大のコンテンツ提供企業となる)。
2つのレーベルに所属する代表的なアーティストには、Amy Winehouse、U2、Bruce Springsteen、Duffy、Alicia Keys、Beyonce、Eminem、AC/DC、Kelly Clarkson、Lady Gaga、Carrie Underwood、Mariah Carey、Akon、The Killers、Mary J Blige、Black Eyed Peas、Justin Timberlakeなどが含まれる。
Warner Music GroupおよびEMIは、まだ正式に参加を表明していないものの、音楽業界の複数の情報筋が、企業間の交渉が継続中であることを明らかにしている。VEVOは、UMGの最高経営責任者(CEO)であるDoug Morris氏の発案から生まれた。同氏は長年、UMG傘下のアーティストの音楽ビデオが、コンテンツの主流となる動画配信サイトを、単独で立ち上げることを願い続けてきた。
MTVは30年前、かつてはレコードレーベルがプロモーションツールの役割を果たすに過ぎないと考えていた音楽ビデオを、大きな収益源へと変えた。それ以来、音楽ビデオは、YouTubeでも最も人気を博するコンテンツとなってきた。
VEVOでは、一般的な音楽ビデオに加え、リアリティ番組、動画ブログ、他のアーティスト提供のコンテンツなども配信予定である。さらに、UMGは現在、(VEVOへの)外部からの出資者を求めていることも、今回の発表声明で明らかにしている。
レコードレーベルが、VEVOへのコンテンツ提供の役割を担うのに対し、YouTubeは、あらゆるバックエンドの処理を行う予定である。VEVOの社長には、UMGの元エグゼクティブであるRio Caraeffas氏が指名される可能性が高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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