Universal Music Group(UMG)のデジタル部門eLabsのエグゼクティブバイスプレジデントを務めるRio Caraeff氏が、UMGとYouTubeが共同で開設する音楽ビデオサイト「VEVO」の社長に指名されるとみられると、VEVOに近い筋が明かした。
両社がVEVOを正式に発表したのは2009年4月で、主要レーベルの音楽ビデオをはじめとする動画コンテンツを提供する場になると説明していた。VEVOは2009年中にスタートする予定で、UMGとYouTubeの幹部らは、他の大手レコード会社3社(EMI、Sony Music Entertainment、Warner Music Group)にコンテンツ提供を求める交渉を続けている。
VEVOは、UMGの最高経営責任者(CEO)であるDoug Morris氏の発案から生まれた。同氏は長い間、UMGの音楽ビデオを高画質フォーマットで配信する手段を求めていた。UMGがYouTube内に開設したチャンネルは、他のすべてのYouTubeチャンネルと比較しても際立って再生回数が多い。
Caraeff氏は、大手レーベルの中でも最大のUMGで、デジタル事業部門であるeLabsを率いていた。それ以前にはUMGのモバイル事業部門を率い、Sony Pictures Digitalに勤務した経験もある。VEVOの開設とともに、Caraeff氏が正式に社長に指名されるとみられる。
Caraeff氏は、テクノロジ容認派として知られ、エンターテインメント業界で技術が果たす役割を受け入れることに前向きだ。同氏は2009年1月、YouTubeがオンライン動画から利益を出す方向に焦点を移したことを賞賛し、「彼らはようやく、『これをどうやって営利事業に変えるか』ということに重点を置くようになった。これはコンテンツ保有者のエコシステム全体にも恩恵をもたらす」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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