Snow氏は続けて、こうした進歩によって、Warner Bros.と監督のMcG氏は「21世紀のターミネーターをつくり、よりリアルで最先端の感覚を持たせる」ことができるようになったと述べる。「人がロボットを操る代わりに、ロボットが走り回り、人々を追いかけるようにすることができる」(Snow氏)
T4のもう1つの重要なアクションシークエンスは、峡谷を流れる川のはるか上にかかる橋の上での強烈な爆発をともなう、大規模な闘いだ。しかしSnow氏は、本物の橋(ニューメキシコ州タオス近くの素晴らしいリオグランデゴージ橋)の上で爆破を行うことができないのは明らかだったので、異なる3カ所でシークエンスを撮影し、その後撮影した場面を視覚効果とCGを使って組み合わせる必要があったと語る。
このシークエンスは、リオグランデゴージ橋の上、近くの道路、ニューメキシコ州アルバカーキの野外セットで撮影された。セットでは実際にトラックを爆破した。
その後、3カ所の撮影場面を、各フレームの爆発の激しさに応じて行ったり来たりしながら、CGを使って継ぎ目がないように組み合わせて、シークエンスを構成した。
Snow氏の説明によると、このシークエンスを作り上げるには、3カ所すべての映像を結合し、必要であればデジタルの背景を加え、CGの橋に柵を追加し、橋にCGのトラックを加える必要があるという。
「オリジナルの映像ではトラックは橋から落ちていないため、トラックを橋から落とすことができるように、(CGの橋に)これを重ねた。こうしたテクニックは、われわれが何年もかけて完成させてきたものの一部にすぎない。映像を重ね合わせることができれば、『それなら、こうしよう。3カ所で撮影する。それに、いつもブルースクリーンを使う必要はない』と言うことができる。われわれは、橋のどの部分がCGなのか分からないようにすることができる」(Snow氏)
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