オバマ米大統領が打ち出した自動車燃費基準--その影響と業界の反応

文:Martin LaMonica(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年05月22日 07時30分
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 Obama米大統領は米国時間5月19日、米国内においてより厳しい自動車燃費基準を課す計画を発表した。これにより、ハイブリッドカーやディーゼルエンジンなどエネルギー効率に優れたテクノロジの登場が加速されることになる。

 この計画は、2012年から自動車メーカーの車種全体にわたって燃料効率を年間5%ずつ引き上げることを求めている。この基準は乗用車および軽量トラックに対するもので、以前の計画より4年前倒しとなる2016年に、1ガロン当たり35.5マイル(1リットル当たり約15.1km)となる(詳細はPDFファイルで見られる)。

 この規制強化はさらに、自動車購入の落ち込みにあえぐ業界において、自動車メーカーに燃料節約テクノロジの早急な採用を迫るものだ。しかし自動車メーカーは19日、この計画とスケジュールに対する支持を表明した。

 国際自動車工業会(AIAM)の最高経営責任者(CEO)Michael Stanton氏は次のように語る。「この新しい合意は、新車購入における消費者の選択の範囲を可能な限り最大に維持する上で、大いに役立つだろう。(また)メーカーが次世代テクノロジを発表する前に、徹底的に設計およびテストするのに十分なリードタイムも与えている。さらに、非常に大きな資本投資を必要とする新車開発においてコストを削減するために十分な柔軟性も提供される」

 Obama大統領は、閣僚メンバー、自動車メーカー10社の社長およびCEO、環境擁護者、全米自動車労働組合(UAW)の会長とともに、ホワイトハウスでこの合意を発表した。Obama大統領は、一連の「大規模な訴訟」は、この国内基準を支持して取り下げられるだろうと語った。

 この計画は、米国に単一の燃費基準を創設し、乗用車およびトラックの温室効果ガスの排出を規制する。かつて自動車メーカーは、企業平均燃費基準(Corporate Average Fuel Economy:CAFE)、カリフォルニア州が提案した規制、米環境保護庁(EPA)による排出規制案という3つの異なる規制に直面しているとして不満を持っていた。

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