一方、財政的に苦しいChryslerが重視しているのはより大型の車とJeepプラットフォームであり、提案されているFiatとの提携によって燃料効率の良い小型の乗用車が車種に加わることになるが、大型車を前面に出すことで新基準を満たすのが難しくなるだろうとZuberi氏は言う。
「この(政策)は、ハイブリッドカーがより早く、願わくはあまり苦痛を伴わずに採用されることを意味するかもしれない。ほぼすべての車が簡易型ハイブリッドシステムを搭載し、より広く普及するだろう」(Zuberi氏)
さらに同氏は、燃料効率テクノロジに対する需要が、Fisker Automotive、Bright Automotive、Tesla Motorsのような新興企業や電気自動車部品のサプライヤーに対して提携の機会や買収の可能性をもたらすと付け加えた。Tesla Motorsは5月19日、Daimlerとの電動パワートレインのライセンス契約を発表している。
電気自動車推進団体Plug In Americaの共同創設者Sherry Boschert氏は「このアクションと、Obama大統領の2015年までに100万台のプラグインハイブリッドカーを導入するという公約によって、われわれは好スタートを切った」と語る。
ホワイトハウスによると、この政策により今後5年間で18億バレルの石油が節約できる見込みで、これは道路を走る車が年間5800万台減少するのに等しいという。
憂慮する科学者同盟(Union of Concerned Scientists:UCS)のClean Vehicle Programでシニアエンジニアを務めるJim Kliesch氏は声明の中で次のように述べている。「この合意は、米国が二酸化炭素排出を削減し、消費者が不安定なガソリン価格に対処するのを助けるために必要なブレークスルーだ。自動車メーカーには、消費者に多額の節約効果をもたらしつつ、これらの基準を満たし、上回るために必要なテクノロジがある」
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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