Googleは、同社の携帯電話OS「Android」の技術サポートをハードウェアメーカーに提供するチームを台湾に設置したことを、米国時間3月11日に認めた。
Google Taiwan社長の簡立峰氏がDigiTimesの記事で、このチームは携帯電話向けのサポートを提供すると語っている。Googleは携帯電話のサポートについては認めたが、DigiTimesの記事が報じた、低コストの小型ノートPC、いわゆるネットブック向けにもサポートを提供するという点については否定した。
Googleは声明で、「Androidは無償の、オープンソースによる携帯電話プラットフォームだ。つまり、Androidプラットフォームは誰でも利用できる。コードを追加できるし、ダウンロードしてモバイル機器を制限なく開発できる」と述べている。「もともと、高機能な携帯電話からモバイルインターネット端末(MID)やネットブック的な機器まで対応する、スケーラブルな設計になっている。どんな貢献ができるか、開かれたプラットフォームがいかにイノベーションを加速させるかという期待はしているが、現時点で発表するものはない」
AndroidはLinuxがベースで、これまでのところ市販品では台湾のHigh Tech Computer(HTC)が作った「T-Mobile G1」でしか入手できない。AndroidのアプリケーションはJavaで書かれてはいるが、Sun Microsystemsと業界のJava Community Process(JCP)によるJava仮想マシン上では実行できない。Googleが開発した「Dalvik」と呼ばれる仮想マシン上で実行される。
電話など組み込みコンピューティングデバイス向けにLinuxを提供しているWind River Systemsは、Androidをサポートする独自事業のために新しい従業員を雇い入れてきた。同社は携帯電話以外にもカーナビなどさまざまな機器でAndroidを利用できるとみている。
Linux搭載のネットブックはすでにあるため、Android搭載も技術的には無理なことではないが、消費者がAndroid搭載ネットブックを購入するかどうかはまた別の問題だ。ただ、興味を示しているところはある。ネットブック「Eee PC」のメーカーASUSTeK Computerは、Androidを製品ラインに加えようと取り組んでいるし、MotorolaからスピンオフしたチップメーカーのFreescaleもネットブック向けAndroidというアイデアに意欲的になっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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