決算書だけでは会社の実態は掴めない--経営管理ツールとしての会計の接し方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 会計ソフトメーカーの弥生とNPO法人ETIC.(エティック)共催のセミナー「ETIC.・弥生起業塾」。3回目となる今回は「経営管理のための会計」がテーマ。経営管理の視点から会計をどうとらえ、生かしていくかについて、公認会計士で税理士の石黒徹哉氏が解説した。

 石黒氏はまず、前回のセミナー同様に「財務会計」と「管理会計」の違いから解説を始めた。会社の活動実績を株主や取引先、銀行、税務署などの利害関係者に報告することを目的に作成するのが財務会計である。これに対して、経営者の意思決定に必要な情報をまとめるのが管理会計である。両者は同じ「会計」ではあるが、財務会計が数字を「(利害者のために)作る」行為であるのに対して、管理会計は数字を「(経営のために)読む」行為であると説明する。

石黒徹哉氏 石黒徹哉氏

決算書だけで経営の実態は見えない

 また、会計は「事実を一定のルールに基づいて金額的に測定する」ということだと語る。つまり、事実を写像として映し出す行為なので、事実を意図的に歪ませることも可能なのだ。そこで、今回のセミナーでは、実際に損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(C/F)の3つの財務諸表を作成。粉飾決算により、結果にどのような違いが生じるかの具体例を示して見せた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加