“想定通り”の決算を発表したミクシィが売り先行--成長鈍化を懸念する声も - (page 2)

 インターネットサービスセクター、特にSNS関連では、有料コンテンツで成長するグリーが2008年末に鮮烈にデビュー。2009年9月期業績計画を上昇修正するなど、圧倒的な業績成長率を武器に多くの投資家から高い評価を得ている。

 一方でミクシィは同じSNS運営で、グリーの約2倍の会員を持っているが、広告収入が主力であるため、課金収入が主力のグリーに対して利益率で大きく水を開けられている。投資対象としての魅力でもグリーに劣っている状況だ。ミクシィは有料コンテンツビジネスで出遅れた格好となっており、今後は景気動向の減速を受けて更なる収益成長鈍化懸念が高まっている。

 ミクシィでは中国事業の立ち上げや行動ターゲティング広告など高付加価値広告の育成に力を入れていく方針。株式市場で失った信頼を取り戻すには、先行投資負担が軽減し、新ビジネスも寄与してくる見込みの2010年3月期業績の業績成長率回復を示すことが最低条件となっていきそうだ。

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